【新ひだか】三石地区の特産品を多くの人に知ってもらおうと、同地区農家が中心となって三石鳧舞の道の駅みついし隣接地で運営する農産物三石直売所「菜花（さいか）」（河合博文代表、会員87人）が、２日から今シーズンの営業を始めた。17シーズン目。

　菜花では商品一つひとつに生産者の顔写真入りのタグが付けてあり、安心安全な新鮮野菜が安値で購入できることで人気を集めている。新型コロナの感染防止を徹底し、マスク着用や10人ずつの入店制限を実施。

　今年もアスパラや根ワサビ、ギョウジャニンニク、ホウレンソウ、ダイコン、ニンジン、レタスなどの野菜のほか、イチゴや花、三石産「健酵豚（けんこうとん）」の豚肉、ハンバーグ、みついしこんぶラムなど特産品も店頭に並んだ。

　15日には、開店時間の午前９時前から約10人が行列をつくり、町内外から主婦らが続々と訪れ、順調な売れ行き。浦河町荻伏から来た70代女性は「毎年、オープンを楽しみにしている。今日は、デルフィニウムとアルストロメリアの切花を買いました」、浦河町から来た70代男性は「自分と頼まれたギョウジャニンニク30束を買いました」と話していた。

　代表の河合さん（65）は、「今年は雪が多かったので、山菜や野菜が出遅れている。例年、最も商品が充実するのは果物（スイカ、メロン、イチゴ）などが出回る７月～８月で、約60種類の野菜類が並びます」と来店を呼び掛けていた。

　営業時間は午前９時から午後５時まで。10月までは無休、11月は入荷状況に応じて日曜日のみ営業。地方発送も受け付けている。問い合わせは菜花（☎０１４６・３７・６１１６）へ。

アスパラなど新鮮な野菜を買い求める来店者＝15日午前＝