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日高報知新聞

軽種馬の調教技術を習得【浦河】

 浦河町西舎の軽種馬育成調教センター(BTC)は15日、育成調教技術者養成研修第39期生の修了式を執り行った。軽種馬の調教技術習得を目指し全国から集まった男女18人が、育成調教技術者研修施設800㍍調教馬場で騎乗供覧を披露し、優駿ビレッジアエルで挙行した修了式では、草野広実理事長から修了証を受け取り、ホースマンとしての期待を胸に新たな一歩を踏み出した。

 日本中央競馬会(JRA)の外郭団体BTCでは、世界に通じる強い馬づくりを目指して1992年(平成4年)から技術者養成研修をスタート。馬産地の軽種馬育成技術のレベルアップに貢献するホースマンを輩出している。

 39期修了生は18歳~40歳までの男性12人、女性6人の計18人。全寮制で生活し、騎乗訓練や実技、学科で軽種馬育成の基礎技術や知識を学んだほか、近隣のJRA日高育成牧場での育成馬馴致実習にも取り組み、実践的な技術習得に励んできた。

 修了式は、新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から保護者や来賓、牧場関係者らの出席はなく、BTC役職員と修了生のみで執り行った。

 1周800㍍の調教馬場で行われた騎乗の実技査閲では、1列縦隊や併走など1年間の厳しい訓練で磨いてきた騎乗技術を披露。

800㍍の調教馬場で行われた実技査閲

 近くのアエルで執り行われた修了式では、草野理事長が一人ひとりに修了証書を手渡し、これからの活躍を期待。また、研修生表彰では各部門の優秀成績者にトロフィーを贈呈。理事長賞には米尾竜樹さん(19)、場長賞には松尾恵理香さん(35)、騎乗技術最優秀賞には堀部英斗さん(19)、きゅう舎作業最優秀賞には米尾竜樹さん、学科最優秀賞には奥村眞子さん(19)が輝いた。

 式辞で草野理事長は、「慣れない寮生活や、思うように馬を動かせずけがもしたでしょう。コロナ禍でさまざまな制限がある中で、厳しい研修を終えた皆さんは自信をもってほしい」と一年間の研修修了をたたえ、「これから、牧場で働いていく。ここで学んだことをどのように生かしていくかを大切に、目標をもって進んでほしい。大きな可能性を持っている皆さんの活躍を期待する」とエールを送った。

 研修生を代表して米尾竜樹さん(神奈川県出身)が「今日までの一年間で多くのことを学んだ。挫折しそうになった時には、教官やBTCの職員のみんなさん、保護者ら多くの人に支えられてきた。これから、さまざまな試練が待っていると思うが、ここで学んだことを生かして乗り越えていく」と決意を述べた。

 修了生は全員が日高、胆振管内の軽種馬生産・育成牧場に就職する。

修了証を手にする18人の39期生

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