ひやま漁協女性部上ノ国支部 未利用資源活用し地域活性化【上ノ国】
【上ノ国】全国漁業協同組合連合会が3月に開いた「第27回全国青年・女性漁業者交流大会」で、ひやま漁業協同組合女性部上ノ国支部(品田俊子支部長)が全国漁協女性部連絡協議会・全国漁青連の連名会長賞を受賞した。未利用資源を活用して加工品製造に取り組んだ活動が評価されての受賞で、品田支部長らが6日、町役場を表敬訪問し、成果を報告した。
同大会は全国の青年や女性漁業者が、経営改善や魚類の消費拡大などの取り組みや研究活動などを発表し、情報共有を図るなどして水産業の発展を狙うもの。上ノ国支部は同賞の地域活性化部門で受賞した。
同支部員は44人。2018年7月に石狩市厚田地区で開かれる朝市を視察し、水揚げされた水産物で多彩な加工品を製造していることに感銘を受け、同女性部でも持ち帰りが可能な加工品の製造に乗り出した。
タコやホヤ、イカなどの加工に取り組んだが、イカは不漁の影響で原材料が入手困難となり、町内のホッケ刺し網漁で混獲されても未利用のままとなっていた「ドンコ」(エゾイソアイナメ)に目を付け、商品開発に着手。しょうゆ漬けやフライ、トバ、電子レンジで調理可能なシュウマイなどを生み出した。
同支部の主な収入源となっていた町内各種イベントでの販売活動は、新型コロナウイルスの影響で中止に。その間、道の駅上ノ国もんじゅのプライベートブランド「おらえのごっつお」の商品製造に協力するなどして、同道の駅で同支部商品の販売スペース「浜の母さん」コーナーを獲得し、新たな収益源を得ることができた。
6日、品田支部長と桧山地区漁業協同組合女性部連絡協議会の藤谷真理子会長が役場を訪れ、疋田英夫副町長に受賞を報告。疋田副町長は「全国大会での受賞は町にとっても名誉。これからも活動を推進し、頑張ってもらいたい」と功績をたたえた。品田支部長は「町の過疎化は進んでいるが、地域を大切にしながら上ノ国の活性化のため、末永く活動したい」と話していた。
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