現市政の継続か、刷新か 市長選告示 3氏届け出【帯広】
任期満了に伴う帯広市長選が10日告示され、現職の米沢則寿氏(66)、いずれも新人で元市議会議長、会社役員の小森唯永氏(72)、自営業の西川泰史(やすひと)氏(49)の無所属3人が立候補を届け出た。4選を目指す現職に新人2人が挑む構図。現市政の継続か刷新かが争点で、新型コロナ対策や経済・産業政策などで論戦が交わされる。市議補欠選挙(欠員1)も同時に告示され、2人が届け出た。投開票は17日。
小森氏の市議辞職に伴う市議補選には、共産党公認の前市議播磨和宏氏(39)、無所属の元衆院議員清水誠一氏(73)の2人が立候補した。市長選、市議補選ともに立候補の受け付けは午後5時に締め切られる。
今回の市長選は、「市民党」を掲げる米沢氏に対して、立憲民主党や新党大地が支援。独自候補の擁立を見送った自民党と共産党の他、公明党も自主投票を決めている。
3期12年の現市政の評価が争点で、長期化するコロナ禍の影響を受ける市民生活や経済・産業への対策、アフターコロナのまちづくり、教育・子育て、福祉などを論点に舌戦が繰り広げられる見通し。各陣営は選挙事務所で出陣式、候補の第一声を行い選挙戦がスタートした。
米沢氏は、支持団体の代表や各級議員、町村長、支援者らを前に、オール十勝のまちづくりやコロナ後の経済対策などの政策を訴え、「負けるわけにはいかない。皆さんのお力で仕事をさせてほしい」と話した。
4年前の前回に続く市長選出馬になる小森氏は、市議補選の清水氏と連動しての選挙戦。第一声では、くりりんセンターの建設計画などを取り上げ、「『市民生活を無視する政治にNO』を掲げる」と強調した。
西川氏は、市内西6南14で経営し、選挙事務所としても使う焼き鳥店前で第一声。生活者目線での挑戦を強調しながら、持論とする「子どもへのコロナワクチンの接種は慎重に進めるべき」などの訴えを語った。
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