町内錦町の矢内菓子舗(矢内眞一店主)では、町特産の手延べうどんを揚げて作った新商品「うまみの壺(つぼ)」が完成。和風たれ、コーンポタージュ、カレー、山ワサビの4味があり、今月の「パンの日」の11日から販売する。
矢内店主は、10年前から、町特産の手延べうどんを使った菓子の試作を始めた。生麺を揚げることにしたが、そのまま揚げると固くなる。しかし、揚げる前に工夫を重ねることで、サクサクとした食感に仕上げることに成功した。
これに、ダシの効いた麺つゆ(しょうゆ味)を加えられないか―と、和風たれ味の粉末開発に取り組み、業者を探し、納得がいくまで試作を繰り返して完成させた。8年ほど前には、簡易的なパッケージで「しもりんのおやつ」として試験的に販売した。
地元商店も、新型コロナウイルス感染症対策の影響を受ける中、特産品として利用してもらい、うどんの売り上げにも貢献できる菓子を目指そうと、今春、町による商品開発費用の半額助成を活用して、商品化に踏み切った。
既に開発していた和風たれ味をベースに、新たに3味の粉末を開発。商品名は「秘伝のたれが入ったつぼ」「おいしい手延べ麺が入っている」「後味に和風だしの風味が残るのがうまみのツボ」といったイメージから「うまみの壺」と付けた。
1個27グラム程度で480円。8日の「八の市」には、来店客へ小袋に入れた試食品を配ってPRする。
矢内店主は「家族団らん、友人同士で、茶や酒のつまみに、味わっていただけたらありがたい。コロナで大変なときだからこそ、楽しい商品を提供していきたい」と話す。
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