道南の広域連携で旅行商品造成へ 森、知内でモニターツアー【森、知内】
【森、知内】道南初の地域連携DMO(観光地域づくり法人)の立ち上げを目指す協議会「ディスカバー・サウザン・ホッカイドウ」(八雲町、赤井義大会長)は23日、道南の観光事業関係者を対象に、文化、健康、自然分野にスポットを当てたモニターツアーを開催した。道南地域での連携体制の構築と広域観光の推進を目指そうと企画し、モニターからのフィードバックを参考に、今後のツアー商品造成に役立てたい考えだ。
森町では、農業体験やサウナを通じて健康増進を図る「田舎Reフレッシュツアー」を山本農園(町濁川)で開催。函館や八雲などから4人が参加した。
ツアーでは同農園が温泉熱を利用してハウス栽培しているトマトの収穫を体験。その後、畑に設置されたテントサウナで汗を流したほか、作業療法士の松田将弥さんによるヘルス講座でストレッチ方法などを身に着けた。昼食はトマトを使った無水カレーが提供された。 八雲町の酪農家、吉田知弘さん(28)は「自然豊かな場所でサウナに入り、トマトやプルーン、湧き水で水分補給できるのは格別。ぜひ商品化してほしい」と満足げだった。
また、知内町ではハンターの仕事を体験できる道南唯一のツアー「知内ハンティングツアー」を開催。函館や長万部などから4人が参加。
町小谷石地区のハンター一之谷駿さんが、野生動物の痕跡などをガイドしながらシカを追った。見事雌シカ1頭を仕留め、「ハンターのリアルを見せることができた」とツアーに自信を見せた。
乙部町の農家で狩猟免許を取得した三上良介さん(30)は「ハンターとしての心得から解体まで大変勉強になった」と話していた。
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