初議会で就任のあいさつをする荒木町長

【様似】町議会臨時会は25日開かれ、９月の町長選挙で初当選した荒木輝明町長が就任のあいさつを行ったあと、秋山寛幸教育委員会生涯学習課長兼幼児センター長（56）の教育長任命と諮問案の島田武氏（72）の町表彰条例に基づく功労表彰に同意した。

　４期勤めた坂下一幸前町長の引退に伴う町長選挙に、教育長を辞職して出馬し初当選した荒木町長は11日に初登庁。今回の初議会で就任のあいさつをし、「選挙を通じて町内をくまなく歩く中で、町職員と町民との接点があまりにも少ないことを痛感した。本当に困っている人たち、こうしてほしいと願っている人たちの思いが仕事を担っている私たちに伝えられていないことに気づかせてくれた。この思いをいつまでも忘れずに町政にあたりたい」と述べた。

　さらに、基本姿勢の「町民が、しあわせと感じられる町づくり」の実現を目指し政策課題に全力で取り組むとした上で、年度途中での町長就任のため、新年度予算を編成した上で自分の考えによる施政方針は来年３月定例議会に示すとした。

　功労表彰の島田氏は緑町の歯科医。北大歯学部を卒業して１９８６年（昭和61年）に島田歯科医院を開業し、89年には医療法人化に伴い理事長に就任。長年にわたり町民の健康増進を図るとともに、地域医療の推進に大きく貢献した。また、町医や学校歯科医などの公職も歴任し、特に国民健康保険事業に際しては地域保険制度の在り方に常に前進的な提言や種種の指導を行い、事業の健全運営と地域住民の医療福祉の増進に貢献した。