製造工場の仕事を間近で見学した参加者たち

　５０歳未満の就労を支援する、とまこまい若者サポートステーション（サポステ）むろらん地域常設サテライト（登別市中央町）の「職場見学会ｉｎ室蘭」が、室蘭市内で初めて開かれた。参加者は建設業と製造業の職場を見学しながら説明を受け、現場の仕事への理解を深めた。

　参加した５人は藤川建設と佐藤製線所を見学。午前１０時から入江町の総合アリーナで藤川建設の施工作業を見て、現場の具体的な仕事内容を学んだ。

　午後１時半からは、佐藤製線所の室蘭工場（中島本町）で企業説明を受けてから工場内に移動。電信柱などに使われる鉄線の製造工程を見学した。実際に精密機械で加工された鉄線に触れながら、参加者たちは真剣に仕事内容を聞きうなずいていた。

　見学後に参加者は「現場で働く上で求められるものは何か」と質問。佐藤製線所の山本茂樹室蘭工場長は「欠員が出ると現場が回らなくなるので、しっかり健康管理をしてもらいたい」と語った。

　参加の男性は「間近で現場の仕事を見られて、大変貴重な機会だった」と、今後の就職活動に生かしたいと意気込んでいた。

　同サテライトの職場見学会は４年目。これまで苫小牧や登別、白老で開かれ、病院やホテル、水産加工業などを見学した。室蘭では昨年１１月に職場説明会を開いた。