登別明日中等教育学校合唱部

本室蘭中合唱部

　ＮＨＫ札幌拠点放送局など主催の「第８８回ＮＨＫ全国学校音楽コンクール・北海道ブロックコンクール」がこのほど、音源審査で行われ、室蘭市本室蘭中学校・登別明日中等教育学校の合同チームが中学校の部（出場１３校１２団体）で銀賞を受賞した。全国大会出場の金賞にはあと一歩及ばなかったが、両校の合唱部員は「全国を目指していたので悔しいけれど、みんなで頑張ることができました」と学校の垣根を越えた活動に充実感を漂わせている。

　本室蘭中合唱部（長谷川紗枝部長、１２人）と登別明日中等教育学校前期合唱部（上島美沙都部長、２５人）の合同チーム結成は、本室蘭中合唱部顧問の辻育郎教諭（４５）の呼び掛けで実現。２年前からコンクールに出場している。昨年のコンクールは中止で、２年ぶりの開催となったが、コロナ禍で合同練習できる機会がなく、８月の室蘭地区大会の直前に行われた。

　課題曲「足跡（あしあと）」と自由曲「共演者」の２曲を歌った室蘭地区大会（出場４団体５校）は、ＮＨＫ室蘭放送局のスタジオで行われた。音が響かない会場に苦戦しながらも長谷川部長（３年）は「歌いにくい状況で頑張ることができた」、上島部長（３回生）は「周りの声が聞こえづらかったけど、自分の最大限を出すことはできた」と振り返った。

　地区大会で収録された音源を基に審査された北海道ブロックコンクールでは、金賞の北斗市上磯中に次ぐ銀賞を受賞。本室蘭中は初めて、登別明日は３年ぶりの受賞だった。本室蘭中の児玉澪音副部長（３年）と登別明日の齋藤杏璃副部長（３回生）は「来年こそは金賞を」と後輩に期待の言葉を送った。

　本室蘭中の野口智子副部長（２年）と登別明日の三上美優副部長（２回生）は、「先輩がいなくなるのは不安だけど、今度は私たちが引っ張っていきたい」と力強く応えた。