浦河赤十字看護専門学校（学校長・大柏秀樹浦河赤十字病院長）＝浦河町東町ちのみ１＝の第32回戴帽式が22日、浦河赤十字病院４階体育館で行われ、厳かな雰囲気の中、今春入学した１年生男女14人（１人欠席）が看護の道への第一歩を踏み出した。

　戴帽式は、半年間の基礎授業を終え、現場実習を前にした節目の行事。新型コロナウイルス感染症対策として来賓の出席不可や在校生不在、式の短縮などをした。

　病院、学校関係者や父母が見守る中、１年生一人ひとりがステージに登壇し、憧れのナースキャップを着けてもらい、キャンドルサービスのほのかな明かりを手に、ナイチンゲール誓詞を斉唱した。

ナースキャップをつけてもらう１年生

　式辞で大柏学校長は「戴帽式によって気持ちを新たに看護師になるという意識を高めるとともに、その責任の重さを感じたことでしょう。柔軟な心を持ち学び続けて下さい。これから多くの壁や困難にぶつかると思うが、今日の感動を胸に初心を忘れないで乗り越えていってほしい。豊かな人間性を持った優しい看護師になってほしい」と激励した。

　戴帽生を代表して中島朱梨（あかり）さんは、入学からの半年間の学校生活を振り返りながら「新型コロナウイルスが猛威を振るう中、リモートでの授業を活用しながら周りと交流を深めて多くのことを学んできた。全校集会で先輩方の表情や目線などの言語以外のコミュニケーションの重要性について学んだ。この非言語コミュニケーションを患者さんとのコミュニケーションの場でも使っていきたい。10月にあった初めての実習で看護師の役割りとは何なのかを改めて感じることができた。看護師を目指すにあたり、これから多くの困難に直面していくと思うが、32回生で互いに支えあいながら、素敵な赤十字の看護師になれるよう頑張っていく」と誓いの言葉を述べた。

　今後は基礎実習などで看護の知識や技術の習得を目指す。