フィンランドとの交流を説明する田鍋町長（右）と耳を傾けるオルパナ大使、パウラ・クル大使夫人

　フィンランドのペッカ・オルパナ駐日大使夫妻が１９日、壮瞥町を訪れ、東京五輪選手の事前合宿受け入れに感謝した。田鍋敏也町長らが来町を歓迎し、末永い友好関係を祈念した。

　壮瞥町は１９９３年（平成５年）にフィンランドのケミヤルビ市との間で姉妹都市に調印。壮瞥中学生の派遣やフィンランド学生の受け入れ、雪合戦による交流を続けている。

　東京五輪は競歩のフィンランド代表選手とスタッフの計７人が壮瞥町で事前合宿し、札幌での競技に参加。ベリマッティ・パルタネン選手が男子５０キロで９位の成績を収めた。

　道内視察のスケジュールに合わせて東京から訪れたオルパナ大使を、町職員らが同国国旗の小旗で歓迎。田鍋町長が庁舎に飾られているフィンランド選手との交流の写真や千羽鶴などを紹介した。

　地域交流センター山美湖での歓迎式典には、田鍋町長はじめ長内伸一町議会議長、谷坂常年教育長らが出席。オルパナ大使は「アスリートに対する壮瞥町のホスピタリティーは、フィンランドのマスコミでも報じられた。大きなサポートに感謝する。ローカルの交流は人をつなぐ重要な機会だ」とケミヤルビと壮瞥の末永い交流を願った。

　壮瞥側から記念品として特産のブドウやリンゴなどの詰め合わせを贈った。

　この後、大使夫妻は競歩選手が事前合宿した宿泊施設や町内の果樹園を見学し、宿泊先の札幌へ向かった。