「ＬＧＢＴネットワークむろらん」を立ち上げ、「当事者の力になりたい」と意気込む代表の佐藤さん（左）とメンバーら

　性的マイノリティー（少数者）を支援する室蘭市内初の市民団体「ＬＧＢＴネットワークむろらん」が発足した。代表を務める佐藤ゆきさんは「イベント開催や啓発活動を通じてＬＧＢＴについての理解を広め、誰もがみんな住みやすいまちになるような活動をしていきたい」と意気込んでいる。

　ＬＧＢＴとは、レズビアン（女性同性愛者）、ゲイ（男性同性愛者）、バイセクシュアル（両性愛者）、トランスジェンダー（体の性と心の性が一致していない人）など性的少数者の総称。

　トランスジェンダーの当事者である佐藤さんは、自身のこれまでの経験をもとに「支援を必要とする人の力になりたい」と団体の立ち上げに尽力。「周りにカミングアウトをして気が楽になった。当事者が生きやすくなるために、私たちメンバーができることを協力していきたい」と語る。

　同団体は今後、ＬＧＢＴについて理解を深める啓発活動や性別問わずさまざまな人が自由に遊びに来て悩みを抱える人の居場所づくりとなる「話しの場」を設けたり、小中高生の教諭へ理解を深めるための講習会などを実施する方針だ。

　佐藤さんは「ＬＧＢＴは虹色のように境目が曖昧でさまざまなパターンがある。誰に相談していいのか分からなく、性についての悩みを抱えている人がいれば、気軽に相談してほしい」と優しく呼び掛けている。

　問い合わせは佐藤さん、メールアドレスyuki_nrse-j４５@uqmobile.jpへ。